今月のコラム
2024/7/1
子どもたちの憧れの職業!プロゲーマーが考える、子どもとゲームのつき合い方
プロゲーマーは、「小学生がなりたい職業ランキング」で上位にランクインしている、いま注目の職業です。一方で、その実態はあまりよく知られていないかもしれません。そこで今回はラビットが、プロゲーマーとして活躍する板橋ザンギエフさんにインタビュー!
「プロゲーマーってどうやったらなれるの?」「ゲームのトレーニングってどんなカンジ?」「お給料はいくらぐらいもらえるの?」などなど、子育てエールプログラム会員から寄せられた質問を、ズバッとお聞きしちゃいます!
板橋ザンギエフさん
2012年にプロ格闘ゲーマーとしての活動を開始する。2016年に日本を本拠地とするプロesportsチームDetonatioN Gaming(現DetonatioN FocusMe)と契約を締結。格闘ゲームを中心に大会を回りつつ、さまざまなゲームタイトルのプロモーション活動を行うなど、精力的に活動を続けている。日本のesportsを黎明期からけん引し続ける存在。
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もくじ
- 子ども時代はどんなふうにゲームをしていたの?
- プロゲーマーの1日って?どんな練習をどのぐらいの時間やっているの?
- ズバリ、プロゲーマーのお給料事情って!?
- 決められた時間内に、ゲームを気持ちよく終わらせるためにはどうすればいいの?
子ども時代はどんなふうにゲームをしていたの?
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まずはお子さまから多かったこの質問!板ザンさんはいつからプロゲーマーを目指したんですか?
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20歳くらいの時に、格闘ゲームに出会ったのをきっかけにプロゲーマーになりました。 子どものときからゲームは好きでしたね。学校で勉強したり部活動に参加したりしながら、空いている時間にゲームしていました。
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ふむふむ。やっぱり、プロゲーマーになるには毎日ゲームをするのがいいんですか?
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毎日欠かさずにゲームをすることよりも、ゲームのなかで成長していくことが大切だと思います!
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ゲームのなかで成長……?
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はい。ゲームのなかには、プレイヤーが成長するようなさまざまな仕掛けが用意されていることが多いんです。
仕掛けにトライするなかで、自分で目標を決めて、クリアしていくというプロセスを繰り返す。
何も目標を立てずにひたすらゲームをやり続けるのではなく、このプロセスを意識してゲームに取り組むことで、ゲームスキルだけでなく、人間力も高めることができます。
ゲームを通じて、お子さま自身の成長につなげてみませんか?それがプロゲーマーへの第一歩です! -
そうか!ただゲームをやるんじゃなくて、どうやってゲームをするのかが大切なんですね!
プロゲーマーの1日って?どんな練習をどのぐらいの時間やっているの?
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次は気になるこの質問!毎日どのくらいゲームをしているんですか?
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目指す大会によって変わりますが、少ないときは2~3時間、多いときは12時間くらいですね!
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12時間!1日の半分ってすごく長いですね!ゲームの練習ってどんなことをするんですか?
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単純にゲームをプレイするだけでなく、練習モードで研究したり、動画やSNSなどをチェックしたりもします!ライバルと意見交換を行うなど、幅広い視点で活動しています。
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ゲームの練習にも、いろいろな工夫があるんですね!
板ザンさんに聞いた1日はこんな感じ!
ズバリ、プロゲーマーのお給料事情って!?
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続いて、お子さまもママパパもみんなが知りたいこの質問を……。プロゲーマーのお給料事情を教えてください!
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人それぞれではあるんですが、所属チームやスポンサーから、月額をもらう形(サラリーマンのような形式)が主流です。
それに加えて、大会での賞金や広告収入、イベントや配信などの出演費も収入となります!
最近では格闘ゲームで優勝賞金100万ドル!(日本円で約1億5,600万円!!*)を獲得した選手もいますよ!
*1ドル=156円で換算
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プロゲーマーも、月額制でお給料をもらうのが主流なんですね!
ラビットだったら、100万ドルを何に使おうかなぁ~。
決められた時間内に、ゲームを気持ちよく終わらせるためにはどうすればいいの?
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最後は、ママパパから多かったこの質問!
ゲームが大好きな子どもたちは、ついつい長くゲームをやってしまいがち。どうすれば、決められた時間のなかでゲームを楽しくできますか? -
ただ“気持ちよく終わらせる”を優先しようとすると、つい約束した時間を超えてゲームをやってしまいがちですよね。
でもゲームにはルールがあって、それを守りながら進めなければなりません。親子で約束したゲーム時間があるのなら、その“決められた時間”を守ることもルールの1つです。 限られた条件のなかで、最大限の力を発揮することが、プロゲーマーの世界でも求められます。 -
たしかに…。スポーツや勉強でも同じことが言えますね!
では、具体的にはどんな方法がありますか? -
「今日は決められた時間内で、〇〇ランクまで行く、〇〇までクリアする」という小さな目標を、ゲームをする前に、子どもたちに宣言してもらうのがおすすめ。そうすれば、時間内にどうすれば目標をクリアできるのか考えてゲームをするようになりますよ!
自分で決めた目標をきちんと時間内にクリアできると、ゲームを終えるときにより気持ちいいのではないのでしょうか!時間内にクリアできなかったときは、どうしてクリアできなかったのかを考えるきっかけにもなります。 -
なるほど!ただゲームをするよりも、面白そうですね!
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「自分で目標を立てて、その振り返りをして、次に活かす」。
この経験は、ゲーム以外にもいろいろな場面で役に立つし、子どもたちの成長につながります!だから、ゲームをするときには、時間内でどうゲームをするのか、自分で考えてもらうような声掛けをしてみるといいと思います。 -
ふむふむ。「決められた時間の中でどんな風にゲームをするか」……。こうしたことを子どもたちが自分で考えて、計画を立てることで、思考力や計画性も身に付きそう!ゲーム時間の充実度もアップしそうですね!
プロゲーマーになるには、“考える力”が必要なんだね!単にゲームをたくさんプレイすればいいわけじゃなく、ゲームを研究したり、練習の仕方を工夫したり、目標を立てたり、情報を集めたり……。いろんなことを自分でしっかりと考えて、コツコツとトレーニングを積み重ねないといけないんだなあ。まさにアスリート、めちゃくちゃカッコイイ!!
早速、僕も、今日からゲームの仕方を変えてみようっと!
板ザンさん、ありがとうございました!
KDDI株式会社はDetonatioN FocusMeのオフィシャルスポンサーです。
この度、esports施設『esports Style UENO』を2024年2月にオープンしました。通信事業者ならではの高品質な通信環境を兼ね揃え、幅広い方にesportsを体感・楽しんでいただき、気軽に集まることができることを目指した施設となっています。ぜひ遊びに来てください。
詳しくはこちら
イラスト(ラビット):上大岡トメ